ネットワークゲームが,いまだない日本。だが,それへの志向は明確に存在する。人々の嗜好は,いつ変わるのか。思考すべき,ゲームショウ。
31日から開幕した東京ゲームショウ2000春。セガ・エンタープライゼスの展示内容は,ネットワークエンターテインメントをアピールする内容一色だ。“WAO! 21世紀を驚かす,これがセガのインターネット計画だ! WAO!”というスローガンの元,ネットワーク対応のRPG『ファンタシースターオンライン』やアクションゲーム『10SIX 〜Own.Mine.Defend.Attack.24-7.〜』などのゲーム,CCDカメラ『ドリームアイ』,ドリームキャストでMP3ファイルをダウンロードできるMP3プレーヤーなどが展示していた。
1回ごとに動きのあるゲームショウ。今回はプレステ2が発売されての開催だが,私の中ではプレステ2は終わっているので(^_^;),その他から。Xボックスのマイクロソフト社は,グラフィックチップとして採用したヌビディア社のCEOを呼んでの講演(gasen.comの記事)。試作機フリーズにもめげず(^_^;),なかなかの力を見せつけているようだ。そして,セガ。ネットワークへの志向を明確にし,接続機器やMP3プレイヤーなどを多く展示しているようだ。
入交会長の基調講演も同様にネット志向がみられた(ZDNet Newsの記事)。そこには,常に2番手に甘んじている後ろめたさは感じない。人々の嗜好を,変えさせる意志がある,と見たい。CNET JapanでのオンラインRPGガイド(記事)は,米国の記事の翻訳だが,そこにはマニアのものから,一般のものへと変化していくだろうという記事の意図がある。今だにネットワークゲームを生み出せない,日本。先送りや展望を見るのはもうたくさんだ。今,このゲームショウで思考すべきだ,私たちの志向すべきものを。
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